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学校法人東京清光学園


清瀬ひかり幼稚園


〒204-0002
東京都清瀬市旭が丘2-5-3
TEL:042-491-2218
交通:
清瀬駅北口より西武バス(清62)
志木駅南口行き、
または(清63)旭が丘団地行き
団地センター下車徒歩1分
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教育内容

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  • 教育理念
  • ひかりニュース
ナガセグループは、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」を
教育目標に掲げています。

「社会・世界に貢献する人財」になるということは、社会の一員としての責任を果たしつつ、自分自身で物事を判断し、みんなの幸せのために自ら人生を切り拓いていく、そのような逞しい力を身につけることです。ひかり幼稚園では、その逞しい力の基礎部分を、子どもたち一人ひとりを大切にした保育(知育・徳育・体育)を通して養ってまいります。

 現在の日本は、人口減少・少子高齢化、財政赤字、年金問題、国際競争力の低下など、さまざまな問題に直面しています。また、国際社会では、貧困や環境問題など数多くの複雑な問題を抱えています。こうした危機的状況を打開する唯一の方法は、今より数段高い付加価値を生み出すことのできる知的国家を創ることであり、そのためには「世界にチャレンジする」次代のリーダーの育成が不可欠です。

 国際化の進展に伴い “指示に忠実に従うだけの人”ではなく、“自分の頭で考え、新たな価値を創造できる人”がより強く求められています。事実、脳科学の研究でも、自発的・能動的な取り組みが、10倍以上の成果の差になって現れることが実証されており、“自ら求め、自ら考える心”こそ次代を担うリーダーの要件といえます。そして、その努力の原動力となるものが、将来こうなりたい、こう生きたいという目標=夢です。ひかり幼稚園は、その夢を見つけ、夢を育み、全力で努力する子供たちを育てる教育機関をめざしています。

 ひかり幼稚園は、現役高校生の東大合格者数で抜群の実績を挙げているナガセグループの一員として、幼・小・中・高・大・社会人一貫の新しい教育体系の一翼を担っています。すべての子どもたちが、わくわくするような知的好奇心を抱きながら、自分の夢や目標に向かって元気に取り組んでいく。私たちはそんな姿を思い描きながら、保護者の皆様とともに子どもたちを育んでいけるような存在でありたいと願っています。


理事長  永瀬昭幸

“Great future has a little beginning”
「あなたの始めは小さくてもその終わりは極めて大きくなる」聖書の言葉

教育目標

「独立自尊の社会・世界に貢献する人財の育成」の土台作りとして「ひかりのように明るく、元気で、正しい子ども」を幼児教育の目標として取り組んでいます。

教育方針

当園では、アットホームな環境の中で、子ども達一人ひとりの神さまとの関わり、人との関わり、身近な自然、文芸、遊びとの関わり、家庭や療育機関との関わりを基本軸にして、生涯にわたる人格形成の基礎を培います。

1.神さまとの関わり

礼拝で神さまのお話を聞き、毎日お祈りをすることによって、神さまを信じる心、善悪を判断する心、仲直りする心、苦しんでいる人を思いやる心、感謝する心、冒険心、将来世界で活躍する夢を育みます。

2.人との関わり

運動会、作品展、クリスマスページェント、お遊戯会の四大行事は子ども達それぞれの秘められた力を引き出すと共に、お友達と力を合わせて目標に取り組んで達成するという協同性、コミュニケーション力を養います。また自由遊びの中での虫捕り、砂場遊び、様々な集団遊びを通しても表現力や思考力を養います。

3.身近な自然、文芸、遊びとの関わり

文科省の調査研究によると自然体験が豊富な子どもほど共感性、道徳心、正義感、物事への探究心や自立的行動習慣が身に付く割合が高いという結果が出ています。清瀬の豊かな自然を活かした自然観察教室、グローバルな視野を持つ子どもの育成のために楽しく異文化に触れられる英語教育(セサミストリート・イングリッシュ)を展開しています。

4.家庭、園、療育機関との連携協力

認定こども園となり、園で長時間過ごす子どもが増加傾向にありますが、改めて家庭教育との連携の重要性を痛感するようになりました。お子様の園での様子をお伝えすると共に、ご家庭での様子をお伝え頂くこと、お子様の様子を参観日や行事に来て見ていただくこと等お子様の健やかな成長のために、日々の連携協力を重視しています。また専門療育機関、家庭支援センターとも連携を図りながら子育て支援を展開しています。

『カエンタケの話』

マタイによる福音書18:1-4そのとき、弟子たちがイエスのところに来て、「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか」と言った。そこで、イエスは一人の子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。」

 幼稚園で働いていると「面白いなあ!幸せだなあ!」と思えることが多々ありますが、時々あっと驚くような子どもの秘めた力に出会うことがあります。

 今、日本の里山の雑木林では「ナラ枯れ」というドングリを実らすコナラやミズナラなどブナ科の木が大量枯死する現象が進行しています。「ナラ枯れ」はカシナガキクイムシ(体長4~5mm)によるものです。この虫は木を齧って開けた穴にナラ菌と呼ばれるカビを植え付けて畑とし、穴に生えたナラ菌を食べます。羽化して成虫となったカシナガキクイムシはナラ菌を周辺の木々に媒介させるのです。ナラ菌は、生きた木から栄養を吸収し、それが「ナラ枯れ」の原因となります。ブナ科の木の伝染病のようなものです。昔は、里山のコナラやミズナラを木炭や薪として使用していたため、定期的に伐採されましたが、切り株から脇芽が伸びて数年で再生できていました。ところが、今は木炭や薪の使用が激減したために、伐採と再生のサイクルが失われ、「ナラ枯れ」の増加に繋がっているのです。さらに地球の温暖化により、西日本の暖地で小さな規模で生活していたカシナガキクイムシの分布域が広がり、この武蔵野の雑木林にもやってきたのです。

 「ナラ枯れ」の兆候は、樹皮からたくさんの樹液が流れて独特の匂いを発するのです。それは昆虫の誘引物質でもあり、虫捕りの好きな子どもたちを楽しませる点では良いのですが、木自体の健康度としては芳しいものではありません。コナラの幹からおがくずのようなものが出てくると要注意(立ち枯れ、倒木)のサインなのです。こうした異変にいち早く気付くのは子供たちです。今春、預かり保育の時間に渉美先生から「子供たちが木から変な匂いがすると言っているので見てくださいますか」と報告を受けたので確認に行ったら、その木の根元におがくずより細かい粉が吹いていました。そこで早速金子造園の親方に診て頂いたら、清瀬周辺では「ナラ枯れ」が多く発生しており、あちらこちらで伐採していることをお聞きしたので、診断の結果園庭の2本の木を伐採していただくことになりました。それが4月頃でした。

 さてそれで一件落着とはなりませんでした。運動会前のある日の午後、預かり保育の時間中にばら組のK君が貴子先生に「大変です。来てください。幼稚園の庭には毒キノコがあります。これはカエンタケという猛毒キノコです。触るだけでも皮膚炎を起こします」とまるで植物図鑑を読んでいるように冷静に教えてくれたそうです。カエンタケが1本、伐採した根株の傍に生えていたのです。赤いウインナーソーセージのような形状です。早速恵利先生や貴子先生がスマフォで検索するとそれに該当することがわかりました。カエンタケ(Trichoderma cornudamae)は火炎茸、火焔茸とも表記されるように燃え盛る炎のような形や色をしており、触れるのも危険な程極めて猛烈な毒を持つ毒キノコです。少量でも摂取した場合は、10分前後で身体全体の機能不全が生じ、致死率も高いのです。初夏から秋にかけ、広葉樹(ミズナラ、コナラ)の立ち枯れの木の根際や、なかば地中に埋もれた倒木などから発生すると百科事典に書いてありました。日本国内では、カシナガキクイムシによる「ナラ枯れ」の増大に伴って、カエンタケの発生地域が広がっているようです。

 子供は、珍しいものを見ると直ぐに触りたがる行動傾向がありますのでK君は命の恩人だと思いました。NHKの朝ドラで日本植物学の父と言われる牧野富太郎博士(1862-1957)の生涯がドラマ化されましたが、彼は幼少の頃から植物に興味を示していたそうです。K君の知識、観察力、判断力は的確でした。将来が楽しみですね。理華先生にカエンタケの記録写真を撮ってもらい、注意喚起のために子育て支援課と小平保健所に報告致しましたが、夕方には早速市内の全園と情報共有が行われました。K君は地域社会の安全の為に立派に貢献できたのです。立教大学の奇二先生にもこの件を相談しましたが、K君のことをお話したら「弟子にしたいですねえ!」とお褒めの言葉をいただきました。なんとエキサイティングな一日であったでしょうか!

 カエンタケはビニール袋に保管し、念のため重冨先生にカエンタケが生えていた周辺の土を除去し、そこと根株を火で炙ってもらい、しばらく立ち入り禁止のロープを張ってもらいました。人間の後先を考えない利便性の追求に起因する地球温暖化の弊害は、いま世界中で様々な形で起きていますが、私たちにとって非常に身近な問題となっていることを実感させられる機会となりました。それも子どもから教えられたのです。イエスさまは「空の鳥をよく見なさい」、「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい」と言われました。子どもは自然が発しているメッセージを、大人よりも敏感に察知することができるようです。金木犀の香りに歓喜する子どもたちは愛らしいです。子どものように神さまが造られた自然からのメッセージを読み取れる感性を育みたいと思うのです。

園長 猪野正道

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